駐日ポルトガル大使
1994年以来、関西の地でポルトガルをご紹介いただき、ポルトガルとの友好親善に精力的に取り組んでおられる大阪日本ポルトガル協会のみなさまへ、心からの感謝をお伝え申し上げます。
着任して間もない本年3月下旬、パッソス・コエリョ首相が関西を出発点に、ポルトガル首相による25年ぶりの日本公式訪問をスタートさせ、政治、経済、文化など、あらゆる分野において両国関係はエポックメーキングなステージに突入したと確信しております。
このような好機に大阪日本ポルトガル協会のみなさまとともにポルトガルと日本の友好のために尽力できますことは、この上ない喜びです。
今後とも、日本の経済と文化の一翼を担う関西を中心に日本とポルトガルの関係がますます発展していきますよう、大阪日本ポルトガル協会のお力をお借りしつつ、最大限の努力をする所存でおります。
稲畑 勝太郎
大阪日本ポルトガル協会が1994年11月14日に創立されてから早くも20年余りの月日が過ぎ、2014年11月14日には、20周年の記念例会を開催することができました。創立以来、20年余りに亘って協会の運営を支援して下さいました、役員・会員の皆様には改めて厚く御礼申し上げます。
さて、改めて言うまでもなく日葡交流の歴史は長く、1543年の種子島に始まり、1860年に日葡修好通商条約として正式に外交関係が樹立されてからも、すでに150年余りの月日が流れています。この間、両国は通商に留まらず、文化面に至るまで交流を深め、ポルトガルの文化はわが国の文化にも大きな影響を与えてきました。室町時代の末期に来日したフランシスコ・ザビエルがキリスト教を伝えたことや、「カステラ」「カルタ」などの言葉の語源がポルトガル語であることは今ではよく知られています。
2013年には交流470周年を祝う様々なイベントが日葡両国で催されました。イベントの最後を飾る10月の堺祭りでは当協会もささやかながらブースを出展し、長きにわたる交流の歴史を共に祝いました。今後も役員・会員の皆様と共にポルトガルとの交流を更に深め、両国の親善に貢献してまいりたいと考えております。