大阪日本ポルトガル協会会員各位
ポルトガルの武本様よりのセトゥーバルだよりを下記にお送り申し上げます。
蒐場明美 Akemi Nutaba
大阪日本ポルトガル協会
Eメール nutaba.akemi@inabata.com
ホームページ http://www.osaka-portugal.jp/
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fax: 06-6267-6042
明けましておめでとうございます。日本より9時間遅れの元旦の朝を迎えています。
2011年が皆様にとって実り多い佳い年になります様に。
この冬はヨーロッパで100年ぶりとかの寒波。
セトゥーバルでも震え上がりましたが、大晦日には気温も和らぎセーターを1枚脱ぎました。それまで雨模様だった天気も晴れ、カウントダウンでは星空の元、見事な花火を台所の窓を開け放して楽しむことが出来ました。その後も遅くまで街の中心では音楽イベントが行われていたようで、世界中で囁かれている「ポルトガルの経済危機」など何処吹く風です。ポルトガルの春は早く、もうすぐそこまでやって来ている感じです。
ポルトガルに移り住んで早いもので 21 年目を迎えました。十二支では一廻り以上もいつの間にか過ぎていたことになります。
今年は卯年ですから跳びはねる飛躍の年。可愛らしいウサギにまつわる話など...と見回しますが、これと言って思い当たらず。
そもそもポルトガルでウサギなどとは牛、豚、羊、鶏、七面鳥、鴨などと並んで食料なのです。メルカドでもスーパーでも露店市でもいつでも普通に売られている食材です。
卯年の正月早々、それを食べる話などとんでもありません。外食では知らずに食べたことは一度だけありましたが、メルカドで買うなど我が家ではあり得ません。
だいぶ前の話ですが、リスボンからパリへ向う飛行機で隣り合わせた若いポルトガル人女性が「私、パリに行くのは初めてなのです。飛行機に乗るのも初めてです。」と興奮気味に話していました。
電灯を点けたり消したり、食事のテーブルの開け閉めなど、することなすこと私たちの仕草を真似して可愛らしい女性でしたが、夕刻、パリのド・ゴール空港に着陸した時、突然びっくりする様な大きな声を発して「コエーリョ、コエーリョ」とはしゃぎ始めました。
指差した窓の外を見てみると、何とド・ゴール空港滑走路脇の芝生にはウサギが巣穴から出入りする可愛い姿を薄暗がりに見ることが出来たのです。しかもたくさん。
それ以来、私たちもド・ゴール空港を利用するたびにウサギを見るのが楽しみになりました。
ポルトガル語でウサギのことをコエーリョ [coelho] と言います。
ポルトガルにはコエーリョさんと言う名前の人が結構多いのに気付きます。
以前お向かいに住んでいた家族もコエーリョさんでした。気のせいかコエーリョさんという名の人は相対して優しく世話好きで温和な人が多い様な気もします。
今は野党ですが、大統領カヴァコ・シルヴァ氏と同じPSDの現在の党首もコエーリョさんです。今年の総選挙では首相に最有力候補で、ハンサムでなかなか感じの良い人です。
ポルトガルの沈んだ経済を建て直してくれそうな若さと勢いを感じます。
それで今回はなぜか猫の話です。でもウサギも少し散りばめました。ちなみにベトナムでは今年は猫年だそうです。
「伝道師という名の猫」VITと
http://www.geocities.jp/takemotohitoshi/apostolo.html
ポルトガルでの竜巻のはなし「トマールで竜巻」MUZです。
http://www.geocities.jp/muzvit2003/tomarl.html
ポルトガルの野の花のサイトには12月にアルガルベ地方で撮影した早春の花、スイセンの原種や菜の花の野生種などもアップしました。今までのもの全てで125種類にも達しました。
http://www.geocities.jp/takemotomutsuko/
そしてこの程新たに「ポルトガルのスケッチ」の画像ブログのサイトも開設しました。
http://blog.goo.ne.jp/takemotohitoshi/
これはほぼ毎日更新していくつもりです。
又、お暇な時にでもアクセスしてみて下さい。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2011年元旦 武本比登志/睦子